【2026年最新】ダイハツ工業の企業研究|年収・強み・将来性・選考対策を徹底解説

企業研究レポート

「ダイハツ工業ってどんな会社?」「認証不正のあと、今は大丈夫なの?」「年収や働きやすさは?」――就活や転職でダイハツが気になっている方の多くが、こうした疑問を持っているのではないでしょうか。

この記事では、ダイハツ工業株式会社の企業研究に必要な情報を、会社概要・事業の強み・歴史・業績と将来性・年収と働き方・採用情報・志望動機の作り方まで、2026年最新データをもとに分かりやすくまとめました。

この記事でわかること
・ダイハツ工業の基本データと事業内容
・トヨタグループの中での役割と強み
・認証不正問題の経緯と、その後の再発防止の取り組み
・初任給・モデル年収・残業・有休などの働き方データ
・募集職種、採用人数、選考フロー、志望動機のポイント

目次

  1. ダイハツ工業とは?会社概要を5分で把握
  2. 事業内容と強み|「小さなクルマ」で世界を支える
  3. 歴史と認証不正問題|信頼回復へのあゆみ
  4. 業績・市場ポジションと将来性
  5. 年収・初任給・働き方・福利厚生
  6. 募集職種・採用人数・選考フロー
  7. 志望動機の作り方と面接対策(社会人の転職視点も)
  8. まとめ
  9. 出典・参考サイト

1. ダイハツ工業とは?会社概要を5分で把握

ダイハツ工業は、大阪府池田市に本社を置く自動車メーカーです。軽自動車と小型車(スモールカー)を主力とし、「タント」「ムーヴ」「ミライース」「ロッキー」などで知られています。

2016年8月にトヨタ自動車の完全子会社となり、現在の株主構成はトヨタ自動車が100%です。そのため株式は上場しておらず、売上高は「会社規定により非公開」となっています(就活サイト掲載情報より)。

基本データ一覧

項目内容
正式名称ダイハツ工業株式会社(DAIHATSU MOTOR CO., LTD.)
創立1907年(明治40年)3月1日
本社大阪府池田市ダイハツ町1-1
代表者代表取締役社長 井上 雅宏
資本金284億円
従業員数13,009名(2026年4月1日現在)
平均年齢42.1歳(2026年4月1日現在)
平均勤続年数19.1年(2026年4月1日現在)
株主トヨタ自動車(株)100%
事業所大阪、東京、福岡、兵庫、京都、滋賀
連結子会社56社(2025年4月時点)

出典:マイナビ2028 ダイハツ工業(株)会社概要

企業理念

ダイハツは創業以来、次の考え方を大切にしてきました。

お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする出典:ダイハツ工業 採用情報・会社概要

また、新卒採用ページでは「関西に根ざす業界唯一の完成車メーカー」であることを打ち出しています。関西で働きたい理系・文系の学生にとって、大きな特徴といえるでしょう。

就活生のポイント
平均勤続年数が約19年と長く、腰を据えて働く社員が多い会社です。一方で「売上非公開」のため、業績は販売台数やトヨタの決算資料などから読み解く必要があります。

2. 事業内容と強み|「小さなクルマ」で世界を支える

ダイハツの事業は、ひと言でいえば「スモールカーの開発・生産・販売」です。設計開発から製造、販売までを一貫して担っています。

主な取り扱い車種

区分代表的な車種
軽自動車(乗用)タント、タントファンクロス、ムーヴ、ムーヴキャンバス、ミライース、タフト、コペン
軽自動車(商用)ハイゼット トラック、ハイゼット カーゴ、アトレー、e-ハイゼット カーゴ、e-アトレー
小型車(登録車)トール、ロッキー

ダイハツの3つの強み

① 「良品廉価」のモノづくり力

ダイハツは「低燃費・低価格・省資源」を両立させるクルマづくりを得意としています。2019年には新しい設計思想「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を公表し、タントやロッキーなどに展開しました。少ないコストで高い品質を出す技術は、ダイハツの最大の武器です。

② トヨタグループの「小型車担当」

2016年の完全子会社化以降、トヨタグループの小型車事業を担う役割が強まりました。トヨタ「ライズ」「ルーミー」などのOEM車もダイハツが手がけており、ダイハツの技術がトヨタブランドとしても世の中に出ている点は押さえておきたいポイントです。

③ 新興国での存在感

海外ではインドネシアとマレーシアが主要拠点です。

国拠点・事業特徴
インドネシアアストラ・ダイハツ・モータートヨタとの共同開発車を生産。2025年1〜4月の小売シェアは17.5%
マレーシアプロドゥア(政府との合弁による国民車メーカー)長年にわたり国内販売シェア首位

ここが面白い!
ダイハツは「日本の軽自動車」と「新興国の小型車」という、どちらも“生活の足”を支えるクルマに特化しています。高級車ではなく、毎日の暮らしに欠かせないクルマで社会に貢献したい人に向いている会社です。

3. 歴史と認証不正問題|信頼回復へのあゆみ

主な沿革

年出来事
1907年発動機製造(株)として設立(内燃機関の国産化が目的)
1951年ダイハツ工業(株)に社名変更
1957年軽三輪自動車「ミゼット」を発売
1967年トヨタ自動車工業と業務提携
1994年マレーシアで第二国民車「カンチル」の生産開始
2007年2006年度の軽自動車トップシェアを獲得
2012年軽自動車初の衝突回避支援システム「スマートアシスト」をムーヴに搭載
2016年トヨタ自動車の完全子会社に
2019年DNGA新技術を公表。新型タント、ロッキーを発売
2023年12月認証試験の不正を公表、国内全車種の出荷停止へ
2024年3月井上雅宏氏が社長に就任
2025年6月新型ムーヴを発売
2026年2月同社初の量産EV「e-ハイゼット カーゴ」「e-アトレー」を発売

出典:マイナビ2028 沿革、各種報道をもとに作成

認証不正問題とは?

就活生・社会人ともに避けて通れないのが、2023年に発覚した認証試験の不正問題です。

クルマを販売するには、国が定める安全基準などを満たしているかを確かめる「型式認証」の手続きが必要です。ダイハツでは、この申請に使う試験で不正が行われていたことが判明しました。きっかけは2023年4〜5月の海外向けモデルと、ロッキー/ライズ(ハイブリッド車)の側面衝突試験での不正発覚でした。その後の第三者委員会の調査で、多くの車種で不正が見つかり、国内全工場の生産・出荷が一時停止しました。

原因としては、短すぎる開発スケジュールによる現場へのしわ寄せが大きかったと指摘されています。

再発防止の取り組み

取り組み内容
開発日程の見直し開発スケジュールを従来の1.4倍とした標準日程を制定
認証体制の強化法規認証室の人員を2023年1月比で7倍に増員
再発防止策の実行全102項目の再発防止策を策定し、四半期ごとに国土交通省へ進捗を報告
報告の区切り2025年1月の4回目の報告で、国交省への進捗報告は終了

出典:ベストカーWeb、Car Watch

面接で聞かれる可能性大!
認証不正については、面接で「どう受け止めているか」を問われることも考えられます。事実関係を正しく理解したうえで、「再発防止に取り組む今だからこそ、誠実なモノづくりに関わりたい」など、自分なりの考えを言葉にしておきましょう。

4. 業績・市場ポジションと将来性

2025年は販売が大きく回復

出荷停止の影響で落ち込んだ2024年から一転、2025年は販売台数が大きく回復しました。

メーカー2025年 軽自動車販売台数前年比
スズキ56万8,547台3.6%減
ダイハツ51万1,799台46.2%増
日産16万5,203台12.5%減

出典:共同通信(日本自動車販売協会連合会・全国軽自動車協会連合会の発表)

回復をけん引したのは、2025年6月に発売した新型「ムーヴ」です。軽自動車市場ではスズキと首位を争う「2強」の構図が続いており、トップシェア奪還が今後の大きなテーマになります。

主な競合との比較

比較項目ダイハツスズキホンダ
主力軽・小型車軽・小型車、二輪登録車・軽・二輪など幅広い
海外の主戦場インドネシア、マレーシアインド北米、中国など
上場非上場(トヨタ100%子会社)上場上場
本社大阪府静岡県東京都

将来性を左右する3つのテーマ

① 電動化(EV・ハイブリッド)

2026年2月、ダイハツは同社初の量産EV「e-ハイゼット カーゴ」「e-アトレー」を発売しました。スズキ・トヨタと共同開発したEVシステムを搭載し、航続距離は257km(WLTCモード)と軽商用EVとしてトップクラスです。生産はダイハツが担当しており、物流の「ラストワンマイル」や、ガソリンスタンドが減る地方の生活の足としての役割が期待されています。

② トヨタグループでの役割

認証不正後は、一部車種の開発体制がトヨタ主導に見直されるなどの変化もありました。一方で、小型車づくりの中心としての役割は引き続き担っています。グループ内でどんな価値を出していくかが問われる局面です。

③ 地域・社会課題への貢献

高齢化や地方の交通問題など、軽自動車が担う社会的役割はむしろ大きくなっています。「暮らしに一番近いクルマ」をつくる会社として、地域に根ざした事業の伸びしろがあります。

就活生のポイント
「信頼回復」「電動化」「トップシェア奪還」の3つは、ダイハツの今後を語るうえで欠かせないキーワードです。逆質問のネタにも使えます。

5. 年収・初任給・働き方・福利厚生

初任給(2026年度)

学歴初任給(月額)
博士卒309,500円
修士卒290,300円
学部卒270,700円
高専・短大卒232,900円
高校卒220,500円

出典:ビズリーチ掲載のダイハツ工業求人(2026年度新卒初任給の記載)

モデル年収(2026年度・大卒)

年齢役職モデル年収
30歳一般職メンバー約700万円
35歳一般職メンバー約790万円
35歳主任職係長級約860万円
40歳主任職係長級約920万円
40歳管理職課長級約1,050万円

出典:ビズリーチ掲載求人(残業月30時間・賞与5.7ヶ月で試算。管理職は残業手当なし、賞与は業績連動)

なお、口コミサイトの投稿者平均は500万〜600万円台が中心ですが、回答者の平均年齢が20代後半〜30代前半と若いため、会社全体の平均とは異なる点に注意しましょう。

働き方データ(2025年度実績)

項目データ
月平均所定外労働時間23.5時間
平均有給休暇取得日数17.5日
年間休日121日(完全週休2日制・土日)
育児休業取得率男性74.0%/女性100%
女性管理職比率3.2%(2024年度)
柔軟な働き方在宅勤務・フレックスタイム制度あり

出典:マイナビ2028 働き方データ、インターンシップガイド

主な福利厚生・研修

  • 独身者家賃補助制度、財形貯蓄、自動車資金貸付
  • カフェテリアプラン(自己選択型福利厚生)、保養所、診療所
  • 新人研修、選択型研修、階層別研修
  • トレーナー制度(約2年間)で若手をサポート
  • 語学・通信教育など自己啓発の補助

働き方のまとめ
残業は月20時間台、有休は年17日以上と、メーカーとしてはワークライフバランスを取りやすい水準です。男性の育休取得率74%も注目ポイント。一方、女性管理職比率はまだ低く、今後の改善が期待される部分です。

6. 募集職種・採用人数・選考フロー

新卒採用人数の推移

職種2024年2025年2026年
技術職135名100名206名
事務職27名56名43名

出典:マイナビ2028 採用実績

2026年は技術職の採用が大きく増えています。開発体制の強化を進めていることがうかがえ、理系学生にとってはチャンスが広がっている状況です。

主な職種のイメージ

区分主な仕事
総合職(技術部門)車両の企画・設計、性能開発・評価、生産技術、品質保証、ソフトウェア開発など
総合職(事務部門)営業・マーケティング、海外事業、調達、経理・財務、人事、法務など

勤務地

大阪、兵庫、京都、滋賀、東京、福岡。本社(池田市)をはじめ、関西が中心です。

選考フロー(27卒・事務部門の一例)

ステップ時期の目安ポイント
① エントリーシート2月下旬志望理由、研究内容(200字以内)など
② Webテスト2月下旬〜3月テストセンター形式(言語・非言語)
③ 一次面談3月中旬オンライン約30分、社員2名・学生1名
④ 最終面談4月上旬志望度・入社後のビジョンを確認
⑤ 内定4月〜―

出典:ONE CAREER 選考体験談(年度・職種により異なる場合があります)

インターンシップも要チェック
技術部門のインターン選考でも、ES提出後にテストセンター形式のWebテストが実施されています。夏・冬のインターンは早期に企業理解を深めるチャンスなので、積極的に参加しましょう。

7. 志望動機の作り方と面接対策(社会人の転職視点も)

志望動機は「なぜダイハツか」を3段階で考える

ステップ考えること例
① なぜ自動車業界かモビリティで何を実現したいか地方の移動手段を支えたい
② なぜスモールカーか高級車・大型車ではない理由誰もが手に入れやすいクルマで暮らしを豊かにしたい
③ なぜダイハツかスズキ・ホンダ・トヨタとの違い良品廉価の技術力、関西拠点、新興国での実績、信頼回復に挑む今のフェーズ

志望動機の例文(技術職)

私は、毎日の暮らしに欠かせないクルマを通じて、地域の人々の生活を支えたいと考え、貴社を志望します。地方出身の私にとって、軽自動車は家族の通院や買い物を支える「生活の足」でした。貴社は、低価格と低燃費を両立する良品廉価のモノづくりに強みを持ち、国内だけでなく新興国でも人々の移動を支えています。大学で取り組んだ〇〇の研究で培った粘り強く検証する力を活かし、安全と品質に誠実に向き合いながら、多くの人に選ばれるクルマづくりに貢献したいです。

面接でよく問われそうなテーマ

  • なぜトヨタやスズキではなく、ダイハツなのか
  • 認証不正問題をどう受け止めているか
  • 好きなダイハツ車と、その理由(改善点も含めて)
  • 入社後に挑戦したいこと
  • チームで困難を乗り越えた経験

NGになりやすい回答
「トヨタグループで安定しているから」だけでは不十分です。安定性は事実ですが、ダイハツでしかできないことを必ずセットで伝えましょう。

社会人(転職希望者)が見るべきポイント

中途採用では、ソフトウェア開発・電動化・設計(3D-CAD経験者)など、専門スキルを持つ人材の募集が目立ちます。転職を考える方は次の点を確認しましょう。

チェック項目確認のポイント
年収水準モデル年収(30歳約700万円〜)と現職との比較
勤務地関西中心。将来的にグループ会社への異動の可能性あり
組織風土開発日程の見直しなど、再発防止後の働き方の変化
キャリアEV・ソフトウェアなど成長分野に関われるか

ダイハツに向いている人
・身近な人の暮らしを支える仕事にやりがいを感じる人
・限られたコストの中で工夫するのが好きな人
・関西を拠点に長く働きたい人
・会社の変革期に主体的に関わりたい人

まとめ|ダイハツ工業は「変革期」だからこそ面白い会社

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

テーマポイント
会社概要1907年創立、大阪・池田市に本社を置く関西唯一の完成車メーカー。トヨタの100%子会社
強み良品廉価のスモールカーづくり、トヨタグループの小型車担当、インドネシア・マレーシアでの実績
歴史・課題2023年に認証不正が発覚。開発日程1.4倍・認証人員7倍などの再発防止策を実行
業績・将来性2025年の軽販売は46.2%増と回復。2026年に初の量産EVを発売
年収・働き方学部卒初任給270,700円、30歳モデル年収約700万円。残業月23.5時間、有休17.5日
採用2026年は技術職206名・事務職43名を採用。勤務地は関西中心
志望動機「なぜスモールカーか」「なぜダイハツか」を具体的に語ることが鍵

ダイハツ工業は、認証不正という大きな試練を経て、信頼回復・電動化・トップシェア奪還に挑む変革期の真っただ中にあります。だからこそ、若手にも活躍のチャンスが広がっている会社です。

「暮らしに一番近いクルマで、人や地域を支えたい」――そんな思いを持つ就活生や社会人にとって、ダイハツは十分に検討する価値のある企業といえるでしょう。まずは公式採用サイトやインターンシップで、実際の社員の声に触れてみてください。

出典・参考サイト

※本記事の情報は2026年10月時点で確認できた公開情報をもとにしています。最新の採用情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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